校長あいさつ

 開校のごあいさつ

 

 

 

 

 

                     

 

 

令和6年4月   

校長 蓮見 法人  

 埼玉県立所沢おおぞら特別支援学校新座柳瀬分校は、昨年度一年間の準備期間を経て、令和6年4月に埼玉県立所沢おおぞら特別支援学校高等部の分校として開校いたしました。本分校は、高校の施設・敷地内に設置される知的障害特別支援学校高等部の学校です。埼玉県立新座柳瀬高等学校の校舎等の一部が本分校設置のために改修され、真新しい教室や施設で、第1期生が元気に、期待に胸を膨らませて学びを始めたところです。個性豊かな生徒16名と意欲に満ち溢れた教職員15名とで、開校と第1回入学式を迎えることができ、その喜びを分かち合うことができて本当に幸せな気持ちでいっぱいです。このような巡り合わせは、誰にでも訪れるわけではなく、開設準備、開校の瞬間に立ち会うことができたことは、私にとっても大変貴重な経験となりました。

 新座柳瀬分校の学校教育目標は、「共に学び 絆を深め 互いに高め合う ~笑顔 意欲 自信~」です。この学校教育目標のもと、新座柳瀬分校での3年間の学びを通して、目指す生徒像に掲げたように、「思いやりや協調性があり、他者を尊重できる」「進んで地域や社会とかかわり、貢献できる」「多様な社会に柔軟に適応し、その中で自分の役割を果たすことができる」生徒になってほしいと願っています。また、本校である所沢おおぞら特別支援学校の分校ですので、共通する言葉を入れたいと思い「絆を深め」という言葉を入れました。これは、分校と本校、分校と新座柳瀬高校との良好な関係をしっかりと築きながら、生徒、教職員、そして本分校が成長していってほしい、という願いからそうしました。

 本分校では、3年間で教科学習をはじめ、職業教育、新座柳瀬高校との行事や部活動等での交流、地域との連携など、多くのことを学びます。また、「野外活動」という分野を学ぶことも特色としています。これらの学びを通して、社会の中で自分の役割を責任をもって確実に果たし貢献できる人材を育成すること、さらに、災害など有事の際に自分や家族の命を守りつつ地域の中で率先して行動する力や「余暇の過ごし方」を考えるという視点でこれからの自分の人生を豊かに送るために必要な力を育むことを目指しています。「新座柳瀬分校で学ぶことができて良かった」と全生徒が誇りをもって言える学校づくりに、生徒と教職員が一丸となって全力で取り組んでいく覚悟でおります。

 最後になりますが、無事に開校できましたのは、保護者の皆様、新座柳瀬高校の教職員と生徒の皆様、中学校や地域、関係者の皆様のご協力の賜物と心より感謝を申し上げます。皆様から愛され期待される学校となるよう尽力してまいりますので、新たな歴史を刻む第一歩を踏み出した新座柳瀬分校に、皆様からのたくさんの励ましとご支援を賜りますようお願い申し上げます。